円谷ウルトラファンサイト・管理人のウルトラマンとの出会い

それは偶然の出会いであった。


私とウルトラマンとの出会いはウルトラマンティガからでした。

長野 博くんがウルトラマンを演じるということでひやかし半分にみたのです。

あーのー長野くんがぁみたいな

ところがどっこい大作・・佐門は豊作。 ひぇ〜はまりました。はまりまくりました。

テレビの前に正座して拝見いたしました。もう無礼者そこになおれという感じです。 あの、(どの?)ウルトラマンにこんなにもドラマがあったのか知りませんでした。うかつでした。そこつ者でした。

ウルトラマンというとラーメンなら3分あたりまえの時間制限以内に意味もなく登場する怪獣を叩きのめすというイメージしかありませんでした。

あんたなんのために闘ってるのみたいな汗

かっこいいぞかっこいいぞいい年をしてドキドキわくわくしてみつめておりました。 放送の終了がとても残念でティガに仁義をたてウルトラ断ちをしておりました。

それから数年。精神的にてんぱっている時に何気にテレビで流れているウルトラマンコスモスをみました。

コスモスの不自然なほどののっぺりとした顔、しかも虫も殺せないような優しそうな青年 (杉浦太陽)がウルトラマンなのだといいます。

ぶははは見た瞬間噴出してしまいました。 なんじゃこりゃという感じなんです。

もう突っ込みどころ満載で特撮つーよりもネタ番組なのかと思ったくらいです。

しかし、底抜けの天真爛漫なウルトラマンコスモスがいつの間にか楽しみになっていました。 これほどの重いテーマを楽しそうに愉快に朗らかに魅せてくれるのです。 そしてそれは見れない時は、ビデオをセットするほどになっていました。

ある日待ちに待ったウルトラマンコスモスの放送時間に突然テロップが流れ番組が放送できないという旨を伝えています。

意味が分かりませんでした。 え゛のあとの言葉が続きませんでした。

夕刊をとりに走りました。・・・ですが私のうちは夕刊を取っていないことを忘れていました。

くっそぉぉ家を飛び出すといきなり向かいの家のピンポンを鳴らしました。ええ、買いに行かずにです。
「すっすみません(狼狽)重大事件が起きたようで、夕刊を拝借できませんか。」

私、いい年の大人ですから、しかも東京ど真ん中在住ですから、しかも重大事件ですから、 「わっわかりましたっ」隣人はぶっとんで慌てて夕刊を差し出しながら「返さなくてもいいですから」(汗)

隣人にこの人危険、避難回避処置をされたことすら意識なく夕刊をもっておお返しをしました。

夕刊を見ても書かれている記事を読んでもまったく理解できないのです。
(字が読めないからではありません。)

何故どうしてという言葉しか思い浮かびませんでした。
衝動的にTBSに電話をしました。

お話を伺える担当者がいないからかけ直してください。というので何度かかけなおすと 毎日放送の管轄だからそちらにかけてください。といわれました。

一瞬カッときましたが、まてまてまて、落ち着け落ち着け、ここは穏便にとにこやかに、電話をたたっきると即行で毎日放送に電話をしました。

「視聴者担当者っお願いしますっ」すでにラーメン一丁の勢いです。

交換手はその勢いにいやーな予感がしたのか、「ウルトラマンコスモスの件でしょうか」

あったりめーだろ他になんの番組あんだよそれすらしらねぇよ

などどやくざなセリフを決して吐いてはいけません。

ここは特攻しちゃいかん 。ただいまからお願いごどをするのですから平身低頭でいかねばなりません。

「そうです。」(爽やかににっこり)

テープにつながれましたぁ 泣

なめとんのかワレ

誰がテープ聞きたくて大阪くんだりまで長距離電話するかボケッ
この時すでに怒率75%

リダイヤ必殺連打みだれ打ちです。これがまたかからない。

そりゃそうでしょう全国の行けっここは一発行くしかない。炎ゴーゴーの人が出前を注文する勢いでかけているのですから

いま出ましたから。もう出ました〜。て・・・そばやじゃない。

やっとつながった時はぜぇぜぇと口から左心室が飛び出しそうな狂騒状態。

「しっ視聴者たっ担当をお願いします。ヨロヨロ」
(すでにこぶしを握ってますから)
「かしこまりました」
「ちょっとちょっとまてぃ、いえちよっと恐れ入りますがその先は、テープではないでしょうか」

「はい」(きっぱり)

「テープーは聞いたーーーーーーーーーーーーーー。」(絶叫)

「・・・・・」

「ふっ(漏れる吐息)・・・少々お待ちください」
(めったくそ怒り狂った視聴者からのお電話です。)

不幸にして電話口に出た人にもう言ってることこのさいむちゃくちゃですから、 何でもいいから放送してほしいですから

この時点では事実関係も情報もなにもない状態ですから、 理論とか正義とか社会常識とかこのさい度外視ですから、基地外のふりして攻め込むしかないですから(真性?)

相手が、でもとか、しかしとしか言わないため こども番組を打ち切るなんてなんじゃいとなじってしまいました。(この瞬間私はクレーマーと化しました。)

クレィマークレィマーじゃ父とともに行動せねばなりませんが、(どんな親子じゃい。)

クレーマーというのは自己の要求と言い分をひたすら連呼するという技をもっています。

その言葉がこたえたのか(お前にいわれたかないっ) このまま打ち切ろうとは思っていませんと食いついてきました。

こどもが見てるんですよどんなことが起きても大人の理屈は通らないんですよどんな形で収拾させるかも大事なことではありませんか。

視聴者のみなさんからたくさん、たんくさんお電話をいただいています。

私たちも打ち切りにしたくて番組をつくってきたんじゃない。
相手の悲痛な激白

粉砕、玉砕です。
それは心からの叫びでしたから
二人とも押し黙ってしまいました。(よもや相手が泣きだすかとすら思いました。こちらもやばかったのですが汗)

後ろでは放置された何百本もの電話のベルがけたましく鳴りつづけていました。

がんばってください。

ありがとうございます。
そう言葉をかけるのが精一杯でした。


(電話もとれよ)

何がどうしてこうなったのか分からないがなんとか打ち切りは阻止できないものか (もはや肉弾戦しか残された道はないのか真剣に考えました。・・・考えるなよ汗。)

この場合制作者サイドは無力でしょうからスポンサー様や世論の集まりそうな場所に番組続投を脅し ・・じゃなかったお願いしますと訴えつづけました。

やがて世論が動きました。


ウルトラマンコスモスが終了して早2年がたちました。
ですが、ちっともそんな感じを受けないのです。

それはきっとウルトラマンコスモスがファンタジーだったからだと思います。

円谷英二は特撮をファンタジーとしてとらえていました。

夢があるもの

人に感動を呼び起こすものがあるもの

そして伝えるものがあるもの

それらは決して廃れることはありません。

円谷35周年記念作品として制作された、ウルトラマンコスモスは、その精神は初代ウルトラマン。
ウルトラの原点に立ち返った作品といわれていました。

ヒーローをつくろうとするとどんどんマンに近づいていくと円谷映像社長のお言葉にもあります。

ティガは、セブンへの憧れを作品にしたものなのだそうです。

ウルトラマンコスモスに惚れこみそしてこの作品を作り出した背景に目がいきました。
円谷の創業精神「特撮の神様円谷英二」について配信したい。
円谷英二が伝えたかった夢を少しでも伝える手助を出来れば幸いに思います。

そして私の願いは、帰ってきたウルトラマンのように
もう一度コスモスにおかえりと言葉をかけたいということです。

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